投稿日:2024年9月22日 加筆:2024年10月3日
NHKの「あしたが変わるトリセツショー」で顎関節症が取り上げられていました。
番組の内容についてはコチラ→あしたが変わるトリセツショー「顎関節症の改善に『あごの筋肉 最新ケア』」
「最新ケア」と表現されている通り、以前は「無理に開けない」というのが主流だった方針が、現在は「積極的に開ける」に変わって来ていて、かつ、自分で出来るケアの仕方も紹介されています。※激痛がある場合は無理をせずに病院にいく、というのは当たり前ですが。
自分で出来るあごの筋肉ケアの方法は、顎関節症でなくても、予防として日常に取り入れるといいかもしれません。
ちなみに、私も以前、顎関節症のような兆候が見られた時期があります。
口の開閉時に音がする、痛みがある、などのはっきりした症状ではないものの、開けにくい、首や肩の凝りがある、などが顎関節と関係あるのでは?と思って、噛み合わせを見てもらうために歯科医院に行ったことがあります。
噛み合わせの治療を長らく受けて、確かに、そういうことも原因だったかもしれないとは思いますが、あからさまな不具合でもなかったため、今となってはよくわかりません。
因果関係がはっきりしないのも、顎関節症に気付きにくい要因かもしれません。
顎関節症の原因として、歯並びや噛み合わせの場合もありますが、顎の不具合を感じている現代人には、別な原因も想定されます。
顕著な症状を感じないまま、気付かない内に顎関節症になっていることもあり得ます。
顎の問題のようで、顎だけの問題ではない、別な原因から顎が不具合になっていることもありますし、顎の不具合が別な不調につながることもあり得ます。
話す時、食べる時、毎日使う大事な関節ながら、意外に気にしていない部位でもあります。
顎関節症の影響、気功での治療のポイントなどをお話していきます。
目次
1.顎関節だけで済まない⁈多方面への影響
2.顎関節症「最新ケア」の落とし穴と気功的アプローチ
2-1. 「筋肉をほぐす」落とし穴
2-2. 気功的アプローチ
3.誤嚥性肺炎につながる「舌骨上筋群」の衰えにも気功的アプローチ
4.顎関節症に気功施術、のメリット
5.まとめ
1.顎関節だけで済まない⁈多方面への影響
噛み合わせが悪い、顎が不調、の直接的な影響は、
・食べる時によく噛めない
・口が開けづらい
・開閉時に音がする
・顎が痛い
などですが、これを放置していると、
・首・肩がこる
・頭痛
・不定愁訴
・背骨の不具合
など、顎以外の不調に発展することもあり、場合によっては、「精神に影響する」こともあります。
ただ、これらの現象が「顎関節」から来ているとは気づきにくく、原因がわからないまま症状が進行することもあるのがこわいところです。
番組でもありましたが、「ちょい噛み」が原因の一つとしてあげられています。
「ストレスを感じると」ということですが、ストレスを感じると、人は無意識に歯をかみしめる傾向があります。
以前、別な番組でも、「おならが多い」人の原因として「歯の噛みしめ」が取り上げられていました。
奥歯を食いしばる場合もあれば、「ちょい噛み」になる、ということもありますが、このような無意識の習慣が、本来あるべき関節の状態を少しづつ変えてしまいます。
無意識なのでいつのまにかやっている。
で、いつのまにか顎関節に不具合が出る。
しかも、ストレスは一つではありません。
ストレスを感じて噛んでしまうと→顎がズレる・負荷がかかる→ズレた状態でまた噛んでしまう→顎がズレる・負荷がかかる→痛みが出る→痛みがストレスとなって噛んでしまう→......噛む習慣が新たなストレスを生み出してまた噛む、という悪循環に陥ります。
こうした習慣がつづいて顎関節症になると、無意識に「顎関節が不安定だから安定させようとして噛みしめる」という逆方向からの現象も生じます。
噛みしめる習慣が顎関節の不安定を招くとされますが、顎関節の不安定が噛みしめる習慣をやめられなくする、という方向性もあり得るわけです。
さらに、顎は頭蓋骨についているので、顎がズレれば頭蓋骨もズレます。
頭蓋骨はヘルメットのように一体の骨ではなく、いくつかの面状の骨が組み合わさっているので、「噛む」という動作に不具合があると、接合部にも負荷がかかり頭蓋骨が微妙にズレて来ます。
頭蓋骨がズレると、それに合わせてさらに顎もズレてきますし、頭蓋骨と顎関節をつないでいる筋肉(側頭筋、咬筋、外側翼突筋、内側翼突筋など)が緩んで顎関節の不安定がさらに進みます。
顎がズレたから頭蓋骨がズレた、のが、のちには、頭蓋骨がズレたから顎もズレる、という双方向に影響し合って治りにくい事態にもなり得るのです。
頭蓋骨のズレは、精神にも影響しますので、軽視できません。
無意識に噛む習慣を変えるための方法も、咬筋のケア方法も番組で紹介されていますので、日常に取り入れると有効だと思いますが、関節のズレや頭蓋骨のズレ、背骨にまで影響してしまうと「ケア」方法だけでは不足です。
また、ケアの落とし穴もあります。
2.顎関節症「最新ケア」の落とし穴と気功的アプローチ
2-1. 「筋肉をほぐす」落とし穴
咬筋のケアとして、ほぐす、という方法が紹介されています。
やってはいけない、ということではなく、日常に取り入れていくことは有効だと思います。
ただ。
整体などでも行うことですが、骨や関節を動かす時には周辺の筋肉を緩めます。
咬筋をほぐして口の開閉をする、というのは、ズレた状態で発達した筋肉をほぐしてから関節を動かすことで、顎関節を正しい位置にしようとするものですが、問題はその後です。
巷には、緩めた筋肉を元に戻す直接的な方法がありません。
緩める方は簡単なんですが。
通常は、緩めても、自然に戻って関節を支える働きをしますが、元に戻す機能が落ちていて緩んだままだったり、働きが落ちたままだと、ほぐしたことで関節を支える機能が落ちたままとなり、さらなる関節の不安定を招くことになりかねません。
顎関節に不具合が出たとすれば、もともと、関節周りの筋肉の支える機能が低下していた可能性もうかがえます。
噛む習慣によって機能が下がったとも言えますし、ストレスで機能が下がったところに噛む習慣が重なってもっと下がった可能性もあります。
その上、自己ケアで、もっとほぐし緩めて、緩んだままになってしまったら逆効果です。
2-2. 気功的アプローチ
そこで、気功がお役に立ちます。
気功では、
①「筋力アップ」という技法で、緩んだ筋肉に本来の支える働きを、直接的にさせることが出来ます。
筋肉をほぐす自己ケアをしていても、きちんと筋力アップがされていれば、自己ケアを改善につなげられます。
咬筋だけでなく、顎関節周辺の、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋などの、対処法で直接働きかけにくい筋肉の支える機能も、直接的に正すことが出来ます。
※「筋力アップ」は、筋肉だけでなく、患部の「機能」を正常にして働かせる、技法です。
②もちろん、主訴である顎関節を直接的に正常位置に調え、開閉の動作に気功を行えます。
しかも、実際に物理的に口の開閉を行わないので、痛みも出ません。
連動して、頭蓋骨の接合部を調えることも直接的に行えます。
③炎症があれば、炎症緩和も行えます。
④同じように、首・背骨も調えることが可能です。
また。
人の体は、人の「脳」が、という方が正確でしょうか、左右のある部位のバランスに影響されます。
左右、対になっている部位のバランスが崩れると、脳はストレスを感じます。
顎関節がズレる時、左右均等にズレていくなら、ある意味、ストレスはないかもしれませんが、たいていは左右差が出来るものです。
「左右バランスが崩れるストレス」が発生し、脳がストレスを感じると、全身的に機能を落とします。
そうなると、顎関節周りの筋肉も緩んでますますズレやすくなります。
この現象は、顎関節だけでなく、体全体の機能が落ちますから、歩行に関わる関節に影響が出る事もありますし、内臓機能が落ちるという形で出る事もあります。
もはや、顎関節だけの問題では済まされなくなります。
⑤気功で左右バランスを調えることが出来ます。
顎関節だけでなく、体全体の左右バランスを合わせることで、顎もバランスがとれる、という、別な方向からも顎関節に作用が可能になり、かつ、脳のストレスを緩和出来ます。
3.誤嚥性肺炎につながる「舌骨上筋群」の衰えにも気功的アプローチ
また、番組の中で、「舌骨上筋群」を鍛える必要性の話もありましたね。
誤嚥性肺炎のリスクにつながる舌骨上筋群の老化は、飲み込みだけでなく、いびきや無呼吸症候群にもつながります。
衰えが起こってからではなく、衰える前に備えておくのが望ましいですよね。
でも、これまた、気付かない内に衰えていくもの。
ここでも気功的アプローチで、
⑥飲み込みの生理機能、舌骨上筋群を直接鍛える施術
が可能です。
4.顎関節症に気功施術、のメリット
前の章でも書いたように、気功では、自己ケアの落とし穴をフォローして、気功の技法で顎関節症の治療が可能です。
メリット①:顎関節も、直接自分でケア出来ない頭蓋骨や背骨も、全身的に調えられる
メリット②:筋肉の「支える機能」も確実に上げられる
メリット③:左右バランスを調えて脳のストレスを緩和出来る
メリット④:気で行うので、痛みなし。痛くて開けられない場合でも開閉せずに施術が可能
メリット⑤:知らない内に衰える「舌骨上筋群」も直接的に施術で鍛えられる
さらに、気功ならではのメリットがあります。
顎関節もそうですが、首など、デリケートな所は強く押したり、自己判断でアレコレやるのは怖い気もしますよね。
「かえって悪化したらどうしよう...」
その点、気功は、直接患部に力がかかりません。
ましてや、遠隔気功なら、全く触らないので、物理的に負荷がかかって悪化する心配がありません。
直接触らないけど、直接的な治療が可能なのです。
メリット⑥:負荷・侵襲性ゼロ。あれこれやり過ぎてかえって悪くなるような心配はありません。
5.まとめ
顎関節症には、痛みや負荷の心配のない気功がおススメです。
関節以外でも、飲み込みの筋肉のような、鍛えにくい部位の筋肉にも、直接的に気功施術が可能です。
番組で紹介されたケアも、行うのはけっこうですが、くれぐれも、無理のないように、状態に合わせて行うことが大切です。
私の経験上、今は顎関節症ではないのですが、ストレスを感じた時は、顎、というか噛み合わせがスッキリしないと感じることがあります。
そんな時は、気功で顎関節を調えると、顎が軽くなり、口の開閉もスムーズで、首や頭の緊張がなくなります。
その結果で、「ズレてたんだな」と気付きます。
ストレス自体は些細なことで、ストレスとすら自覚していないことでも、知らない内に影響を受けているものなんですね。
歯並びや噛み合わせが原因の顎関節症は、歯科・口腔外科で物理的な治療を受けることが必要です。
物理的な原因があると、気功が対症療法に終わってしまってなかなか解消しません。
病院で適切な治療を受けた上で、
・病院の治療の侵襲性を気功で緩和し、
かつ、
・気功治療のメリットも活用
すれば、快適な改善が叶ってストレスなく良好でいられます。
歯科治療に際しても、気功との併用で快適です。
歯の治療と気功の併用についてはコチラ→ブログ「気功つかいこなし~歯科治療にも気功で快適!もう怖くない」
今症状があってお困りの方も、衰えを予防して良好維持したい方も、リスクなく、不具合に直接施術出来る気功が最適です。
くらすだけDE健康に。
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「答え」が見つかる気功院
快おおぞら気功ラボ 気功師
岡本明子
北海道、十勝新得町在住、気功師
新得本院ー札幌気功院、その距離およそ170kmを数年間出張治療、その時の遠隔気功との併用の経験から、遠隔気功だけで治療可能にし、患者さんの通院の不便を解消。さらに、どんな状況にも「答え」を出す独自メソッドを確立、「答え」が見つかる気功院として、北海道のみならず、全国からの依頼に気功で「快適な闘病」を提供し続けている。